チャートからインジーケーターを消してラインのみにした理由5つ!

FXではインジケーターというものがある。インジケーターとはチャートをある特定の公式に当てはめ、分かり易い形で視覚化してくれる解析ツールだ。

本屋に行けば、RSIがどうだとか、MACDがどうだ、といった書籍とたくさん出会う。ご親切にこうなったらエントリーしなさいといった指南書もある。

チャートを見てもよく分からないFX初心者にとって、小難しい数式をもとに作られたインジケーターはどことなく頼もしい存在のように感じられる。僕にとってもそうだった。σ(シグマ)とか言われると何となく、行けそうな気がしてくる。

インジケーターを使うのかどうか、またどの種類のものを使うのか、はたまた各々のインジケーターの数値設定はどの値が好ましいのか。

取引をする際にインジケーターを使用するかどうかは人それぞれでいいと思う。どの種類でもいいし、数値だってなんでもいい。

ただ僕の持論は、何を使おうともインジケーターは「相場の状況を把握する」ことにのみ使われるべきということだ。つまり、インジケーターをエントリーとイグジットの根拠とすることはあまりお薦めできないということ。少なくとも僕にとっては。

今回は便利なツールであり、同時にFX初心者を惑わせ、迷宮へといざなうインジケーターについて考えてみたい。

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インジケーターを全て消してチャートを素っ裸にした理由5つ

現在、僕のチャートはラインを除いて素っ裸だ。切りのいい値段と節目(サポートとレジスタンス)にラインを置いているのみで、これを実行してからトレードが非常に分かり易くシンプルなものになった。

ただ、素っ裸にするまでには色々なインジケーターを試して数値をいじったりと紆余曲折があったのも事実だ。全てを消し去ったのには僕なりの理由がある。

1.ロスカットをするのに邪魔!

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photo by Bob Jagendorf

ロスカットが遅れるというのは致命的である。語弊を恐れずに言うとFXでのルールなどどうでもいい。ただしロスカットが遅れるということが頻発すると非常に痛々しい結果になる。

僕は一時ボリンジャーバンドをチャート上に表示させていた。±1σ・±2σ・±3σとミドルバンドを合わせて合計で7本もの線がうねうねとチャートの上を這っていた。

どこどこの線を割ってきたらロスカットをしようと決めポジションを取る。勢いよく逆行し始める。当初決めていた基準付近でふらふらした末に基準を抜いてきたのでロスカットをする。

しかしポジションを切った途端に長いヒゲだけ残して順行が始まる。FXではよくあることだ。

始めは仕方がないと諦めるが、何度か連続してこういうことが起こるとメンタルが尋常な状態ではいられなかった。ヒゲはセーフかアウトか。そんな答えのない疑問が心の中をふわふわ漂いながら、あることに気が付く。

「あれ?もう一つ上の線で止まっているように見える。」

「インジケーターは効かしてくる」という考えがあるので、ロスカットされたのはどの線にするべきかを間違えたのかもしれないと思い始める。あるいは数値が適切なものではなかったのだろうと。

「ロスカットは不可避!」この考えは知識として持ってはいても心に落ちてない。結局のところ、「正解」を探しているのだ。

僕はロスカットの基準を越してきても、すぐ上(あるいは下)にある他の線に願いを託した。そこを越すと、次の線に願いを託す。そうなのだ、連続して存在するインジケーターの線に望みを託してしまうのだ。

この「望み」が癖になるとかなり厄介なことが起こる。定例のコツコツボカンである。こんなことが月に2,3度起こるのだからトータルで浮くはずは無い。

2.利確するのに邪魔!

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photo by Matthias Rhomberg

これはロスカットの逆バージョンなだけで理由は同じだ。「効かしてくる」この思いは、ポジションを保有するのを邪魔した。

順行した後ボリンジャーバンドの線付近で揉みだすと「ここで反発するかもしれない」という不安が心を包み込み、利確目標のはるか手前で利益を確定してしまうことがよくあった。

もちろん実際に、手仕舞った後にその線で反発してホッとすることもあるし、利確目標まで到達するまで保有できる時もあるが、線がある分だけ不安を感じた。

人間の脳みそとは面白くできていて、反発してロスカットになってしまった記憶や、ビビッて利食いしてからの順行など、気分の悪いシーンを強く記憶に残す。

もちろんだがトータルで浮くはずもない。

3.精神衛生上邪魔!(必要以上にムカつく)

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photo by Robert S. Donovan

インジケーターを使用してエントリーとイグジットを行うと、負けたときには必要以上に気分の悪いものになる。

その線が「効く」のか、それとも「効かない」のか、という考えに捕らわれることは非常にまずい状態だといえる。なぜなら、そこに「自分」が存在しないからだ。

つまり、それは「自分」のトレードではないのだ。もう少し厳密に言うと、インジケーターを通して自分が取引をしているつもりでも、意識できないくらいの心の深い部分では、それはインジケーターが行った取引だと感じている。そういうことなのだと思う。

様子見をしている時には、効いているように見えるが実際にポジションを取ると効かしてこないと感じる。

負けると必要以上に腹が立つ。自分にではなく、インジケーターと相場に腹がたった。

4.ローソク足を見るのに邪魔!

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photo by Dom Crossley

上述した1~3の理由はどこまでも自分のメンタルの問題であり、FXを始めたばかりの初心者がよく陥る罠のようなものだ。チャートにローソク足しか表示されていなくても、決めた基準が機能せずにメンタルが壊れてしまうということはある。

インジケーターを表示はしていても、それは状況を見るためで、ポジションの決定は「自分」で行っているという人もいると思う。

あるいはインジケーターが示す形の癖を掴んで状況を把握できるくらいに研鑽を重ねた人は、特定のインジケーターでのエントリー・イグジットもトータルで機能するのかもしれない。

ただ、僕はある時からローソク足の強弱に重きを置くようになった。この影響は僕の師匠の言葉が大きいと思う。純粋にインジケーターの線が邪魔になったのだ。

相場の状況を掴むために必要なインジケーターが、ローソク足とかぶってしまい鬱陶しく感じられるようになった。

下落基調なのか、上昇基調なのか、レンジなのか、下落基調の戻しなのか、上昇基調の押しなのか。そういった事を把握するためにはローソク足とそれが織りなすチャートで十分把握できるようになった。

言い変えると、自分の基準がシンプルな形で再形成されたのだと思う。

FXを始めた当初から、師匠にはローソク足の重要性を強調されてはいたが、チャートを素っ裸にするとなると何となく不安になった。今思えば、何かにすがりたかっただけなのかもしれない。あるいは、ポジションがもたらす損失の責任から逃れたかったのかもしれない。

インジケーターは、チャートを視覚的にわかりやすい形で表示するに過ぎない。その結果インジケーターの癖を捉えることができるようになるというのは理にかなっていると思う。

ただ、インジケーターは大元のチャートを変換するツールに過ぎないという点を考えると、チャートそのものと親しんだほうがトレーダーとしてはプラスに働くと信じている。

そのローソク足は強いのか弱いのか、ヒゲの目立ったローソク足が連続してでているのはなぜか?たった一つの理由はそのようなローソク足を形作るような取引があったということだ。

この事実をどう捉えるかを研究する際に、インジケーターのラインは邪魔でしかなくなり、また同時に、実際にエントリーをする際にもローソク足を見えにくくする霧のような存在でしかなくなっていった。

5.トレーダーとしての成長を考えた時に邪魔!

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photo by Roberto Taddeo

ローソク足の動きや出来上がった形を重視し始めてある考えに至った。

ローソク足とその総体であるチャートそのものをインジケーターよりも重視するのであれば、潔くすべてを消し去ってチャートそのものを理解することに専念するべきだと。

その考えが確信に変わった時から、インジケーターは目の前の売買を教えてくれるローソク足を見難くするだけのフィルターのようになり、僕に先入観を植え付けるだけの線となり、チャートそのものを読み解く能力が成長するのを妨げる邪魔者になった。

スキャルピングでもディトレードでも、ローソク足を元にしたチャートと向き合うことで相場に対する考え方はかなり良い方向に修正されたと自信を持って言える。

最後に

「なんとかの理由5つ!」とキッパリ言い切ると聞こえがいい。まるでこれら一つ一つの理由はそれぞれが明確な境界線を持って、ある日を堺に素っ裸になった。といった印象を持つ方もいるかもしれない。

実際はそんなこともない。ひとつのインジケーターを消してもしばらくすると不安になり再び登場したりしたこともある。何度もある。これが連続して、時間をかけて少しずつ消えていき、結果的に素っ裸になったという方が正確だと思う。

また、インジケータを表示はしていても「なんとなく出ている」だけで全くと言っていいほど気にしていない時期もある。

ここまで自分の経験を書いてみても、結局インジケーターというものは僕にはよくわからない。

つまり、インジケーターを消したから成績が芳しくなったのか、それともただ単に経験を積む中で相場を見る力や自身のメンタルのコントロールが上手くなったからなのかは分からない。

一つ言えることは

「シンプルがいい!」

ということ。

こうなるかもしれない、ああなるかもしれない。そんないらない不安を必要以上に抱えずにシンプルにトレードするためにはチャートは素っ裸の方がいい。

人間はいつも「便利」なツールを作り出すが、そのツールを使いこなすのか、ツールに使われてしまうのか、これは使う側の人間に委ねられている。

少なくとも脳みそつるつるな僕にとっては、限りなくシンプルなツール、つまりチャートそのものを使いこなすほうが複雑さが消えて合っているのだろう。

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ちょっとした反応があると、単純なボクは喜んでしまい、更新頻度とか上がりますw

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