【FX用語集】イモるとは?思考がもたらす損失のカラクリ

僕は、師匠や友人と相場の話をしている時に「イモる」という言葉をよく使う。グーグル先生に「FX イモる とは」で検索してみたが用語解説のページは見当たらない。もしかしたら僕だけが使っている概念なのかもしれない。

ただ、この「イモる」という概念は結構深く、厄介なやつであると考えているので今回は「イモる」について考えてみたいと思う。

スポンサードリンク

FX用語集:「イモる」とは?

キタアカリ
photo by pika1935

グーグル先生が教えてくれなかったので、僕なりに「イモる」とは?の定義を示しておくことにする。

イモるとは・・・・

①感情が先行した形で、普段のエントリーポイントでエントリーできないこと。

②感情が先行した形で、利益を微益で確定すること。

③感情が先行した形で、ストップに到達する前にポジションを閉じること。

ザクッと言葉にしてしまうと上記のようになるが、もう少し細かく説明してみることにする。

①(感情が先行した形で、普段のエントリーポイントでエントリーできないこと)は、普段であれば明らかに躊躇せずにエントリーするような相場に対して、日単位・週単位での収支、ファンダメンタルズの数値、報道などで得た情報など、何らかの理由でエントリーできない状態のことだ。

②(感情が先行した形で、利益を微益で確定すること)は巷で言われている「チキン利食い」と同じであると考えてくれて構わない。敢えて付け加えると、小さな調整局面を経て再び順行するというシナリオを描いているにも関わらず、恐ろしくて恐ろしくて現在ある利益を半ば衝動的に確定してしまうような状況だ。

③(感情が先行した形で、ストップに到達する前にポジションを閉じること)は、自分の決めたストップの基準に届きそうな動きの過程で、「うわぁ~~!これアカンやつっぽいわぁ!」と微益・あるいは微損でポジションを閉じることだ。

「感情が先行した形で・・・」というのは「不安」に押し流された行動であると考えていただけたらと思う。自分の基準やルールを持ってトレードしているトレーダーでも、不安や欲望はゼロではない。限りなくゼロに近い状態であっても、ちょっとした事でスイッチが入ってしまったりする。

また、ある程度相場に対する経験が蓄積されていく中で、言葉で説明できない裁量の作為・不作為というのが増えたりする。このトレードは感情に押し流されて「イモった」というよりも、自分のトレードを行ったと考えていいと思う。

平たく言うと、「こわいこわい」が極端に心を支配してポジションを建てたり閉じたり、あるいは建てられなかったりするトレードを「イモる」と呼ぶ(ぼくだけかな・・・)

もちろん、この「イモる」が結果的に利益を残してくれるということもある。しかし、その「イモった」トレードが深い深い感情と密接に関わっている限り、結局のところ「イモ」は「イモ」でしかない。また、この「イモる」というのは初心者FXトレーダーが考えている以上に厄介なものであるとも感じる。

ということで、「イモる」ことについて何がどうやっかいなのか?という点を説明してみる。特に①のエントリーできないは「イモスパイラル」の出発点とも成りうるので注意したいところである。

イモ思考がもたらすイモ行動はイモスパイラルを定着させる!

Sweet Potato "Naruto Kintoki" (Tokushima, Japan)
photo by t-mizo

②(感情が先行した形で、利益を微益で確定すること)や③(感情が先行した形で、ストップに到達する前にポジションを閉じること)は、トータルで浮くためには課題こそ残るものの、そこまで厄介な「イモ」ではない。しかし、①(感情が先行した形で、普段のエントリーポイントでエントリーできないこと)は面倒な「イモスパイラル」の入り口となり得るので注意をしてほしい。

以下のような状況を想像して欲しい。長期的には上昇トレンド、短期的には調整局面であるとしよう。短期的な調整局面が終わりを迎えトレンドが上に向き始めた場面。

さぁ!エントリーだ!とマウスを握るが入れない。随分と上がってしまったと感じ、少し垂れてきたところを拾ってやろうかと思うが、待てども待てども落ちてこない。それどころかチャートはショートポジションを担ぎあげて、叩かれる気配もない。「おいおい、これはもう遅すぎだなぁ。」と思う。「どう見てもこれは上がりきっただろう。」と思いながら相場を見ている。その間もチャートは勢いを増してガンガン上昇を続ける。「おいおい、マジかぁ?そんなに行くんっすかぁ??まじで?んん~~でも完全に乗り遅れてる感丸出しだしなぁ~~~。」などと思いながら、マウスに添えられた右指はウズウズしている。

その直後である、「昇竜拳!!」と懐かしいリュウの声が聞こえるくらい、その波一番の上昇が起こる。「うっわぁ~~~えっぐぅ~~~~~!!もうもうあきまへん(*´д`*)ハァハァ。あんたワイを置いてかんといてぇ~~~~!」

「ポチリ」

その辺りが上昇終了なのである。ロスカットである。

これは「イモ思考」が引き起こした必然的な損失であるといえる。「イモ思考」はすべき行動をすべきタイミングで行うことを妨げる。その結果「イモ行動」としての不作為が発生し、焦って掴んだ「イモポジション」は損失となる。僕が厄介だと考えるのは、この一連の「イモ」によって出た損失は、苦い経験として記憶され、より強固な「イモ思考」を育ててしまう点である。

図解すると以下のようになると思う(「イモ思考」からスタート)。

イモスパイラル

自分が「イモった」のかどうか。この判断ができないFX初心者の人にとって、この損失は「イモを引かされた。」ということになるのかもしれない。しかし実際のところ、そのポジションを建てる前から「イモ思考」に蝕まれており、その結果として作為・不作為を含めた「イモ行動」を引き起こすのであると思う。

相場ではない。自分の思考なのである。中々勝つことのできないFX初心者の方が、やっぱり中々勝つトレードを行うことが難しいのは、この「イモ思考」のカラクリにあるのではないかと感じている。苦い経験を積み重ねることによって、苦い思考回路が出来上がってしまうことはイメージしやすい。イモスパイラルなのである。

「イモった」末に自分のイモっぷりを自覚し、そのまま傍観できるならあまり問題ではないと思う。そこから損失が生じるわけではないし、「イモスパイラル」を止めることができたとも言えるからだ。しかし、相場の動きや、感情をコントロールする方法の経験が少ない初心者にとって、「イモった」末に掴んだポジションは「自分が掴んだら逆に向きやがって!」とつらい経験として脳みそにインプットされるのではないだろうか?

イモイモと悪く言うけどこれもトレードの一部だと思うんだ!

市場
photo by Yuko Hara

ここまで「イモる」ことについて散々悪く言ってみたが、どんなトレーダーでも「イモる」ことがあるのだと思う。少なくとも僕は。大切なことは「イモった」と自覚することだと思う。

短期トレンドが出ている相場で、「ハフハフどうしようかな?でも、ちょっと既に時遅しっぽいしな。でもこれすっげぇ~~な。」

ポチリ。

ロスカットΣ(゚Д゚;)アラマッ

「うわぁ~~イモってしもうたでござる~~~!」とその日のトレード記録にはイモイモ反省日記である。自分が「イモ」だったのか、相場自体が難しい相場だったのか、この判別をしっかりとすることは大切なことだ。

自分が「イモった」と自覚している時は、どうして「イモ思考」が発動して「イモ行動」を取るに至ったかを考えてみる。師匠と相場の話をしていて「下がると思うんだよね」などと何とも適当な情報が脳みそにこびり付いている時もある。何となく読んでしまった報道やブログの為替予想の情報が頭に残ってしまっていたりするときもある。収支が黒い状態で週末を迎え、利益を減らしたくないという思いが強い時など、理由は色々とある。

「イモる」は誰にでもある。でもなるべく少なく抑える。そういう訓練や工夫をしていく中で徐々に「イモ」から開放され、そしてまた、やっぱりたまに「イモる」。

トレードで成長するということは長い道のりだな。少なくとも自分のトレードが「イモ」だったのかどうか判断できるまで成長するには、しっかりと資産を守りながら生き残らなければならない。毎日自分のトレードを褒めたり反省したりを繰り返す中でゆっくり成長していけばいい!時間はたっぷりとある。

スポンサードリンク

ちょっとした反応があると、単純なボクは喜んでしまい、更新頻度とか上がりますw

フォローする