【為替コラム】FX初心者は研修期間に出た損失から学ぶべし!

James, I think your cover's blown!
photo by Ludovic Bertron

ネット環境やツールにおいて、トレードの世界にプロと素人の差は無いに等しい。一流も二流も、個人であれ機関であれ似たような土俵で戦っているといえる。

PCの前に座り1人で戦う環境のためであろうか?それとも、ド素人でも(むしろド素人であるからこそ)ラッキーで大きな利益を手にすることができるトレードの性質のためであろうか?投機の世界で初心者が勘違いをしてしまう事は多々ある。

幸か不幸か、ラッキーが数回続いただけで自分は一流なのだと自己催眠のような状態に陥ることがある。経験の少ないFX初心者はラッキーと実力の区別を付けることもままならず、かつて手に入れた利益を大きく失ったり、あるいは数倍の損失を経験することになる。

そう、「勉強代」である。FXトレーダーにも研修期間のような時期があったりする。今回はある程度の経験を積んでいくまでの「研修期間」について考えてみたい。

スポンサードリンク

FXの「研修期間」はこれ即ち「損失」でありまする!!

FXにおける「研修期間」について考える前に、少し相場以外の世界における「研修期間」を見てみたいと思う。

サラリーマンの「研修期間」はお金が貰える!

サラリーマンとしてどこかの企業に就職すると大抵「研修期間」というのがある。OJTであれOff-JTであれ、「必要な知識やノウハウを一定期間である程度詰め込んでね!お金もあげるから!」という期間である。

社会の中では割かし当たり前のシステムなのだろうが、トレーダー目線で見ると、会社に一銭の利益ももたらしていないにも関わらずお金が貰えるというのは奇跡的なシステムであると感じる。会社としては投資の一貫であるのだろうし、さっさと成長させた方が全体としては合理的なのだろう。

ともあれ、こういう「研修期間」は間接的にある事実を教えてくれる。「アンタはまだぺーぺーなのよ!たくさん勉強して経験も積んで早く会社を儲けさせてちょうだいね!」と会社が教えてくれるのだ。

むかぁしむかし、職人だった頃も「研修期間」はお金が貰える!

建築業界で職人として働いていた頃を思い出してみる。会社にも拠るだろうが職人の世界というのは、あからさまな「研修期間」というのは設定していないところが多い。パシリみたいなことをしつつ、たまに蹴っ飛ばされながら仕事を覚えていく。

ある職人さんに言われたことがある。「お前は、実際には一銭も稼いでないのやぞ!はよ稼げる側の職人になれ!」と。建築で仕事を請け負った場合、お金は実際に物ができてなんぼということになる。見習い職人が、下準備として重たい資材を運んだりしても、実際にその資材を価値のある建築物へと昇華させるのはベテランの職人さんである。彼らが価値を生み出しているのであって、見習いはあくまでその下準備にとどまっている。つまり、「お金」は発生していないのである。それでも日当を貰うことができる。

ここでは直接的に教えられた。「自分はペーペーで、一銭も稼いではいない。」という事を。

トレーダーとしての「研修期間」はこれ即ち「損失」そのもの!

FXを含めた投機の世界で「研修期間」というものを考えてみる。この期間は「損失」に苦しみながら、「損失」からなるべく多くのことを学ばなければならない時期であると思う。トレーダーとしての「研修期間」はお金など貰えるはずもなく、損失がついてまわる。

トレードの世界では一流もヘッポコも同じ土俵で戦っている。いきなり田中大将の豪速球は打てないだろう。いきなりネイマールからボールを奪うことは不可能だろう。いきなり白鳳をうっちゃることなどできないだろう。

ところが、トレードでは一流のトレーダーがうごめく中でもお金を手にすることができてしまう。他の職業などを考えた時に「研修期間」という考え方は容易に心に落ちる。ただ、トレードでは全くのまぐれで手に入れた利益によって、「研修期間」という考えに濃い霧がかかり、ヘッポコであるにもかかわらず、白鳳と肩を並べているかのような錯覚に陥る。きっとそのように思い込みたいだけではないだろうか?と考えると、錯覚よりも自己催眠という表現の方が適切な気がする。

そう、トレードでは自分がヘッポコであり、ある程度の期間を通してトレーニングが必要であることを誰も教えてくれない。唯一教えてくれるのは自分のヘッポコぶりが叩きだした「損失」である。そしてこの「損失」から、メッセージを受け取るのは自分以外にはいない。

最後に

FXにおける「研修期間」というやつはとんでもなく苦しい。他の職業のそれとは比較できないくらい辛い。泣ける!ウンコちびる!たまらん!何より着々とお金が減る!いつ勝てるようになるのか約束されたものは何もない、自分の損失と睨めっこしながら、光が射したと思えばまた消える。しかし絶対的に必要な期間であるのも事実だ。

赤ちゃんが転びながら起き上がる方法を学ぶように、お金を失いながら守ることを学ぶ。何度も似たような失敗をしながら、誰にも嘲笑されることのない孤独の中で、いつしか頭と心の両方に落ちる何かを掴んだりする。その繰り返しの中で、自分の「手法」らしきものが定着したりする。

勝っているトレーダーでも、その時々の課題や悩みに直面して乗り越えようと頑張っている。もっと上手くなりたいと切望している。少なくとも僕の知っているトレーダーは皆そうだ。そういう意味では、種が増えているのか減っているのかの違いはあれど、現役トレーダーはいつまでも「研修中」なのかもしれないね。

お金を貰える「研修トレーダー」であり続けるために、なるべく少ない損失から学び続けるために、ロスカットは絶対なのであります!

スポンサードリンク

ちょっとした反応があると、単純なボクは喜んでしまい、更新頻度とか上がりますw

フォローする